【最新】キャリアアップ助成金(正社員化コース)徹底解説|支給要件と不支給を防ぐ注意点
有期雇用労働者やパート・アルバイトを正社員に登用する際、多くの中小企業が活用している最も人気の助成金が「キャリアアップ助成金(正社員化コース)」です。
1人あたり最大80万円(加算措置を含めるとさらに増額)の返済不要な資金が得られるため、優秀な人材の定着や人件費の負担軽減に大きく貢献します。
しかし、手続きの手順を1つでも間違えたり、給与計算の要件を満たせていなかったりすると「一発で不支給」になってしまう厳しい審査基準があります。
この記事では、助成金の基本要件・5%昇給の正しい計算ルール・申請の流れ・不支給を防ぐチェックポイントを実務目線で分かりやすく解説します!
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キャリアアップ助成金(正社員化コース)とは?
キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、有期契約社員やパート・アルバイト等の「非正規雇用労働者」を、自社で「正規雇用(正社員)」へ転換した場合に国から支給される助成金です。
支給額の目安(中小企業の場合)
| 転換パターン | 1人あたりの支給額 |
| 有期雇用 ➔ 正規雇用(正社員) | 80万円(1年度1事業所あたり上限20人まで) |
| 無期雇用 ➔ 正規雇用(正社員) | 40万円 |
※「勤務地限定正社員」「職種限定正社員」「短時間正社員」などの多様な正社員制度を導入して転換した場合は、さらに加算措置(最大9.6万円〜)が上乗せされる場合があります。
主な支給要件(対象者と会社のルール)
助成金を受給するためには、労働者側・会社側の双方が以下の条件を満たしている必要があります。
① 対象となる労働者の条件
- 雇用された期間が通算6ヶ月以上の有期契約労働者または無期雇用労働者であること
- 過去3年間に、自社(および関連会社)で正社員として雇用された実績がないこと
- 経営者(役員等)の親族(3親等以内の血族・姻族)ではないこと
- 定年制の上限年齢に達していないこと
② 正社員転換時の必須ルール(賃金5%以上アップ)
正社員へ転換した後の6ヶ月間の賃金が、転換前6ヶ月間の賃金と比べて「5%以上増額(昇給)」されていることが絶対条件となります。
実務者が教える!「5%昇給」の超重要注意点
【給与計算で一番多い不支給の落とし穴】
5%昇給の対象となるのは、「基本給」および「毎月定額で支払われる固定手当(役職手当や資格手当など)」のみです!
- NG例: 「残業代が増えたから」「通勤手当(交通費)が高くなったから」「歩合給(歩合手当)がついたから」トータルで5%増えた ➔ 対象外(不支給)になります!
- 確実な対策: 転換前後の「基本給」そのものを確実に5%以上引き上げるか、就業規則に定めた固定手当を新設して、確実に5%増のラインをクリアしましょう。
申請の流れ・失敗しない4つのステップ
キャリアアップ助成金は「順番(ステップ)」を間違えると1円も受給できません。 必ず以下の手順通りに進めてください。
【ステップ1】キャリアアップ計画書の提出(転換前日まで)
↓
【ステップ2】就業規則の改定・労基署への届出
↓
【ステップ3】正社員転換の実施・雇用契約書の交付
↓
【ステップ4】6ヶ月間雇用&給与支払い後に「支給申請」
ステップ1:キャリアアップ計画書の提出・認定
正社員転換を実施する「前日」までに、管轄の労働局(ハローワーク)へ「キャリアアップ計画書」を提出し、受理される必要があります。
ステップ2:就業規則の改定と労基署届出
就業規則に「正社員への転換制度(対象要件・試験内容・実施時期・手続き等)」を明確に規定し、転換を実施する日よりも前に労働基準監督署へ届け出を済ませておきます。
ステップ3:正社員転換の実施
就業規則の規定に沿って面接や筆記試験等の転換選考を行い、新たな「労働条件通知書(雇用契約書)」を交付して正社員へ転換します。
ステップ4:6ヶ月運用後に支給申請
正社員転換後、6ヶ月分の給与を支払った日の翌日から2ヶ月以内に労働局へ支給申請書類一式を提出します。
不支給を防ぐための最終チェックリスト
申請書類を提出する前に、以下の項目をクリアできているか必ず最終点検しましょう!
- 計画書提出日 ➔ 就業規則届出日 ➔ 正社員転換日の順序が守られているか?
- 転換前6ヶ月・転換後6ヶ月のタイムカードに打刻漏れや適当な手書き修正がないか?
- 残業代(割増賃金)が1分単位で適正に計算・支給されているか?
- 基本給+固定手当ベースで確実に「5%以上」昇給しているか?
- 転換前後の雇用条件に合わせて、雇用保険・社会保険に適切に加入させているか?
まとめ:まずは「計画書の提出」から始めよう!
キャリアアップ助成金は、手順と勤怠・給与計算の帳票管理さえ徹底していれば、中小企業にとって非常に心強い制度です。
- パート・有期雇用の正社員化で1人あたり最大80万円
- 「基本給+固定手当」で確実に5%以上昇給させる
- 正社員化に着手する前にキャリアアップ計画書を提出する
「近々パート社員を正社員に登用したい」とお考えの経営者様・人事担当者様は、転換を実行する前に、まず労働局への計画書提出からスタートしましょう!

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